メキシコ移住の際に、「入国前に、ある程度のスペイン語を調べておこう!」と思う人・思われた人は多いと思います。
4年前に国際結婚を機にメキシコへ移住した私はと言いますと…
その気持ちだけはあった!
気持ちと行動力って必ずしも一緒ではないんですよね。
スペイン語基礎の本を一冊買って勉強を試みたものの、なかなか進まない。読んでは見たものの暗記するまでのやる気がない。
心のどこかで「まぁ英語が多少話せれば大丈夫でしょう。」なんて甘く思っていたんですよね。
初めてメキシコに一人で入国し、夫(メキシコ人)の家族と初対面。からの2週間後にはメキシコで入籍!
なかなかアドベンチャーなメキシコ入りですよね。
それにも関わらずスペイン語に重きを置いていなかった私。
今なら私自身にこう言えます。
「まじで、勉強してから来いよ。」
メキシコに着いたその空港で、すでに英語が通じないことを実感しましたw
初めてメキシコに来てからの様子を少し書きたいと思います(^^)
目次:
初めてメキシコ入国した時のレベル
夫(メキシコ人)と私は日本で仕事を通じて出会ったのですが、仕事上ではスペイン語は一切不要、英語と少しの日本語で会話するのが常でした。
「英語でがんばって話さなくては!」と、当時の私は英語でいっぱいいっぱい。
スペイン語は興味が少しあった程度でした。
婚約後にメキシコ移住を決意したのですが、その時に覚えたスペイン語はこれです。
¡Hola! =やぁ!
Buenos días. =おはよう。
Gracias. =ありがとう
わぉ、基本の挨拶のみ!
あ、あとコレです。
¡No me toques!
英語でいうDon't touch me!、「私に触らないで!」です(笑)
これは冗談で夫に教えてもらったフレーズです。
他にも夫に聞いたり本で読んだりしたはずですか、咄嗟に言えるスペイン語は上記くらいだったと思います。
緊張!夫の両親と過ごした一週間
夫の家族と直接会ったのは、初めてメキシコに来たときでした。
メキシコ入国して2週間後には入籍だったのですが、その内の1週間は義両親と毎日お世話になっていました。
夫不在で!
メキシコ入国→実家(夫あり)→実家(夫なし)→入籍!
なぜ夫は仕事のために1週間(入籍前日)まで一緒にいることが出来なかったので、私ひとりで実家に残りお世話になったのです。
やばない?
初対面の日本人を受け入れてくれた夫の両親、凄すぎる!
そしてそれを難なくやり遂げた私も凄い!留学とかホームステイと訳が違う。夫の両親ですからね。
無知でよかったー!
何もわからない状態だからこそ出来たことだと思います。今なら出来ませんもんw
夫(当時は婚約者)不在の、義両親と過ごした一週間は貴重でした。
日本でも嫁姑って若干緊張しますよね。国際結婚の場合、さらに言語問題がのっかります。初対面からの1週間一緒ってなかなかの緊張感ですよ…。
ママさん(お義母さん)と二人きりになることも多々あったのですが、「失礼があったり嫌われたどうしよう…」と心はいつもドキドキでした。
しかし、実際は私に対してとっても優しかったです。
ママさんはスペイン語しか話せない、私はスペイン語が全くわからない。そんな状態にも関わらずゆっくりのスペイン語で丁寧に接してくれました。
…とはいえ、ゆっくりだろうがスペイン語自体を知らないので私には伝わらないんですけどね (^^;)
初めてのスペイン語動詞
ママさんと二人きりの時は、もちろん私がスペイン語を話すしかありません。
辞書を使いながらジェスチャー多めで!
そんな中、日常で初めて覚えて使いまくった単語はコレです。
COMER。
Comer (コメール)=「食べる」という意味です。
英語でいうto eatなんですが、スペイン語には動詞の活用があります。
私→como、君→comes、あなた→come、私たち→comemos…と主語によって動詞を変形させなければいけません。
さらには、現在形・過去形、、と時制の変化も加わりますので、一つの動詞に沢山の活用形があるのです。
私は、「動詞に活用がある」ということは知っていましたが、それがどう変形するまでは覚えていませんでした。
夫の実家の冷蔵庫を開けて一言。
「Mama-san, COMER ??」
「食べる」の原形をそのまま言うという、荒業!
「食べても良いですか?」「ママさん、一緒に食べませんか?」も全て原形!!
ゆっくりの会話でしたら、辞書などで調べて言えると思いますが、日常での発言ではいちいちチェックしてられない。
「黙っているより発しなければ!」という気持ちでこのCOMERと使っていました。
ちなみに、「Mama-san, COMER ??」は、直訳すると「ママさん、食べること?」になりますw
家族のみんな、理解するの大変だったろうなぁ。
初めて自力で覚えたスペイン語単語
日常会話で初めていっぱい使った動詞は「食べる」でしたが、自力でがんばって覚えたもの。
それは数字です。
初メキシコにおいて数字は大切だと実感しました。コンビニでもスーパーでも必ず言われるのが金額です。
日本の親切な接客とは違い、金額をいうのがめっちゃ早口。相手が外国人だろうが、関係ありません。
しかも、レジに表示される金額が必ずしもお客さん側に向いているわけでもないため、聞き取りが大切になってきます。
今なら自ら金額の画面を見たり、「もう一度言ってくれますか?」と再度確認が出来ますが、当時はそんな強い態度も金額を尋ねるスペイン語知識も無かったです。
ですので、「せめて金額が聞き取れるようになろう!」と思ったのです。
夫が仕事で不在の間は、ひとりで本と にらめっこ。
「Uno、Dos、Tres…」と数字をカウントしていました。
これのおかげで数字だけは早く覚えました!(未だに60と70は曖昧なんですがw)
最後に
ということで、私が初めてメキシコに来て日常で初めて 覚えた/使ったスペイン語は、
・食べる原形COMER、
・数字(1Uno 2Dos 3Tres~4Mil)
でした!
夫の家族が親切なおかげで、穏やかなスペイン語学のスタートとなりました。
完璧に覚えるというより、とにかく発言する。
がんばっている姿勢を見せることがコミュニケーションの上で大切だと感じています。
でもまぁ…動詞の現在形活用くらい覚えて来れば良かったです。それだけで会話が広がりますからね!